代表者挨拶

弁護士 船越 高寿

代表弁護士の船越高寿と申します。

私が弁護士になったきっかけは、学生時代の経験に由来します。子どもの頃から何事にも積極的に取り組む活発的な性格で文武両道に励んでいました。中学時代では、野球部の主将を務め県大会ベスト4の成績を残し、陸上では400mリレーで県大会優勝の成績を残し、合唱ではバス部長を務めNHKコンクール県大会で金賞の成績を残すなど、順風満帆な学生生活を送っていました。しかし、高校時代に、甲子園を目指すために野球の強豪校に入学したのですが、肩を壊し野球を続けることができなくなり、高校も中退することになり、初めての挫折を経験しました。その際、スポーツが駄目なら勉強で頑張ろうと思い、書店で資格本を手に取り最も難易度が高いとされていた弁護士を目指すことを決意しました。そこから、大学に行くために大検を取得し、働きながら大学に通い、最終的にはロースクールを成績優秀者として卒業し、晴れて弁護士になることができました。このような経験を経て、私は決して自分に他人より優れた能力はありませんが、人間の能力の差などさほど大きなものではなく、努力次第で困難を乗り越えられることを実感するとともに、次は弁護士として依頼者が抱える問題を共に乗り越え、個人の人生や企業の発展に貢献していくことを決意しました。

私は、2014年に弁護士登録し、福岡県内の法律事務所に勤務弁護士として所属しました。その法律事務所は、他と比べて弁護士一人あたりが担当する交渉案件・訴訟案件の数が圧倒的に多い事務所でした。当初は専門分野へのこだわりはなく、できる限り多くの事案を経験し場数を踏むことが弁護士として成長できる一番の近道であると考えていたため、多忙な事務所を求めて入所しました。その法律事務所は保険会社の案件を多数扱っていたこともあり、とくに交通事故の交渉・訴訟について膨大な件数の事案を対応させていただきました。その中で、次第に交通事故分野を専門にしたいという気持ちが強くなっていきました。日々の業務の中で、交通事故は、人身事故だけでも年間30万件を超え、そのうち3万件以上が訴訟になっており、弁護士の需要が極めて高い分野でありながら、交通事故に精通している弁護士が限られている実情があると感じていました。交通事故において、妥当な被害弁償を実現すること、不正・不当な請求を排除することは、当事者の生活・人生を守るとともに、健全な交通社会を構築・維持していくためにも必要不可欠です。私は、経験を重ねるうちに、誰にでも起こりうる身近な交通事故の問題について、法に基づく適正なる解決を実現していくことに法律家としての使命感を持つようになりました。

そこで、当事務所を2017年1月に開設し、交通事故を中心とした損害賠償分野を専門として始動しました。そして、ひとつひとつの案件について、依頼者と目標を共有し、その達成に向けてこれまでの人生と実務経験で培ってきた人間力と専門力をぶつけて全力を尽くしてきました。その中で、職務を全うするために基礎・根幹となる重要な要素は、「誠実さ」に集約されると思うようになりました。依頼者と信頼関係を築くこと、相手方と話し合いによる早期解決を図ること、目撃者や防犯カメラ・ドライブレコーダー映像等の証拠を保有する第三者に理解を求めて証拠を開示していただくこと、医師・鑑定人等の専門家に立証のための意見書・鑑定書を作成していただくことなど、どれもが結果に直結する重要な事柄ですが、誠実に人と接することが欠けていればそれらを得ることはできません。また、仕事に誠実であることが迅速で正確な判断と対応を導きます。そのため、常に誠実であることが私の信条であり、当事務所の理念になっています。

弁護士数が急増し依頼者が弁護士を選ぶことが当たり前になった時代において、当事務所の依頼件数は年々増加し、現在では交通事故だけても年間200件を超える案件を対応させていただています。また、交通事故以外の依頼も増加しており、様々な問題を抱える依頼者の信頼に応えるべく、日々奮闘しております。このように当事務所が成長を遂げられているのは、志を同じくする優秀な所員と共に信条・理念を貫いて職務を全うしてきたこと、その中で依頼者・関係者と信頼関係を築き上げてきたことの成果であると考えます。これからも、常に誠実に、心身を尽くして全ての案件に取り組み、最良の結果を実現することで皆様から選ばれ続けられるよう、所員一丸となって邁進し、使命を果たして参ります。
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